手漉き和紙を語る…




 蒲生の手漉き和紙は、昔からの伝統的な方法で作られています。和紙づくりは推古18年(610年)ごろから始まったといわれ、当時の代表的な紙は楮(こうぞ)紙・雁(がんぴ)紙・麻紙の3種類でしたが、その後、麻は衣類に多く使われるようになり、紙の原料にすることを禁止されました。
カジの木

 江戸時代になると三椏(みつまた)が紙の原料として使い始められるようになり、明治11年(1878年)には、大蔵省が紙幣用の原料を三椏と定め、全国で盛んに栽培され一般にも広く使われるようになりました。

 これらの紙の原料は、外川の下に靭皮(じんぴ)繊維といわれる柔らかい内皮があり、抵抗力が強く引っ張っても丈夫で、酸やアルカリに強く永久保存に向いています。そのうえ、繊維が長く、絡まりやすいので薄くてもやぶれにくい紙となります。


蒲生和紙ができるまで 
 How to make Kamou Washi

       それは、カジ皮の採取からはじまる・・・


1.浸水
まず、カジの皮を水に浸してシブやアクをぬく。
2.皮煮
皮を、貝を焼いた灰の汁といっしょに煮る。
3.水洗・漂白
川の水で洗って灰を取り除いた後、日に干して日光の力で漂白する。
4.きず摘み
 混じっている不純物やキズを取り除く
5.叩解(こうかい)
皮をたたいて、一本一本の繊維に解きほぐす。
6.抄紙(しょうし、そうし)
紙料の細かな繊維とネリの混合液を箕(み)ですくいとって揺すり。紙を一枚一枚すき上げる。
7.圧搾(あっさく)
すいた紙床を圧搾して、水分を搾り出す。
8.乾燥
紙を乾燥板に張り付けて乾燥させる。
9.紙の調整・種類
紙紙は20枚で1帖、5帖で1束と数える。障子紙は400枚を1包にして1締と呼ぶ。






丈夫な蒲生和紙は、電々太鼓にも使われている。


蒲生和紙工房
(故)野村正二さん


元 町指定 無形民俗文化財
(昭和63年6月1日指定)
鹿児島県伝統工芸品指定
(昭和63年3月31日)
伝統工芸品産業功労者
(平成8年3月1日)
鹿児島県文化財功労者
(平成13年11月表彰)






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